ジョーティッシュ入門
インド占星術を、五つの基本要素と出生図を読む順番から学びましょう。
五つの基本要素
ラーシは恒星黄道を30度ずつ12に分けた星座で、それぞれに支配星があります(ラーシ一覧)。グラハは太陽から土星までの七天体とラーフ・ケートゥの九つです(ナヴァグラハ一覧)。
バーヴァは人生の領域を12に分けたハウスで、ラグナから順に数えます。ナクシャトラは月の通り道を27に分けた宿で、性格の細かな傾向や相性、ダシャーの起点に使われます(ナクシャトラ一覧)。ダシャーは人生を惑星ごとの期間に区切る時期判断の方法で、最もよく使われるのが120年周期のヴィムショッタリ・ダシャーです。
サイデリアル(恒星)方式とアヤナムシャ
地球の歳差運動により、春分点は星々に対して少しずつ西へずれています。西洋占星術は春分点を基準にしますが、インド占星術は星々を基準にするため、その差(アヤナムシャ、現在は約24度)を差し引いて計算します。当サイトのツールはインド政府の暦でも採用されているラヒリ方式を使っています。
12のハウス(バーヴァ)
| ハウス | 主なテーマ |
|---|---|
| 第1室(ラグナ) | 本人、体質、性格、人生全体の方向 |
| 第2室 | 財産、家族、言葉、食 |
| 第3室 | 勇気、努力、兄弟姉妹、発信 |
| 第4室 | 母親、家、心の安らぎ、教育の基礎 |
| 第5室 | 知性、子ども、創造性、過去からの徳 |
| 第6室 | 仕事上の課題、健康管理、競争、奉仕 |
| 第7室 | 結婚、パートナー、契約、取引相手 |
| 第8室 | 変化、秘密、寿命、受け継ぐもの |
| 第9室 | 幸運、父親、師、信仰、長い旅 |
| 第10室 | 仕事、社会的な立場、行い |
| 第11室 | 収入、願いの実現、仲間 |
| 第12室 | 出費、海外、手放すこと、精神性 |
出生図を読む順番
1. ラグナを確認する
生まれた時刻に東の地平線にあった星座がラグナです。ここが第1室となり、残り11のハウスが順に決まります。
2. 月のラーシとナクシャトラを見る
月は心を表し、インド占星術で最も重視される天体の一つです。月の星座と月宿を確認します。
3. 惑星の状態を調べる
各グラハがどのハウスにあり、自星座・高揚・減衰のどれに当たるか、どの惑星と同室かを見ます。
4. ハウスの支配星をたどる
知りたいテーマのハウスの星座を支配する惑星が、どこに入っているかをたどります。
5. ダシャーで時期を読む
いまどの惑星の期間(ダシャー)にいるかを確認し、その惑星が出生図で担うテーマと重ね合わせます。
宿曜とのつながり
日本の宿曜占星術は、インドの月宿の体系が経典とともに中国を経て伝わったものです。二十七宿はナクシャトラと一対一で対応しています。宿曜・本命宿ツールでは、出生時刻の月の位置から本命宿と対応するナクシャトラを同時に表示します。
よくある質問
ジョーティッシュとは何ですか?
サンスクリット語で「光の学問」を意味し、ヴェーダの補助学(ヴェーダーンガ)の一つとして発展したインドの占星術です。暦の計算と、出生図の読み解きの両方を含みます。
西洋占星術との一番の違いは?
恒星を基準にした黄道を使うこと、月とナクシャトラを重視すること、ダシャーという独自の時期判断の方法があることです。
宿曜を知っていると役立ちますか?
宿曜の二十七宿はナクシャトラと同じ区分なので、月宿の考え方にはすぐなじめます。インド占星術では、そこにラグナ・九惑星・ハウス・ダシャーが加わります。
独学でも学べますか?
はい。まずご自身の出生図を作り、このページの順番で一つずつ確認していくのがおすすめです。